ビットコイン(BTC)の半減期とは?価格は上がる?

仮想通貨

今日はビットコイン(BTC)の半減期について学びます。投資家として一番気になるのは価格は上がるのか?ということですが、僕は半減期の影響でビットコインの価格は上がると思っています。その理由について学んでいきましょう。

ビットコインの半減期とは何か?

ビットコインの半減期とは、新しいビットコインをマイニング(直訳すると”採掘”、ビットコインの取引記録のデータ処理をすることによって報酬としてビットコインがもらえることからこう呼びます。実際にやっていることは高性能コンピュータによる高速データ処理と考えればOKです)する際のブロック報酬が半分になるイベントです。つまり、ビットコインのマイナー(採掘者)が取引を検証するたびに受け取るビットコインが50%減ることになります。BTCの半減は210,000ブロックごとに発生するため、約4年ごとに半減が発生することになります。

 ビットコインのブロックが正常にマイニングされると、ビットコインのマイナーはブロック報酬(基本的にBTCの支払い)を受け取ります。しかし、ビットコインの半減プロセスは、暗号通貨の経済理論に従っています。ビットコインの発行数は2100万BTCと上限が決まっていて、その供給量は時間の経過とともに減っていくため、全体の供給量を減らすことでビットコインの価格を「安定」させ、デフレ性を与えることができます。これがビットコインの半減期が存在する理由です。

半減期がどう価格に影響するのか?

 約4年ごとに半減期が来ることはわかりましたが、なぜそれが問題になるのでしょうか?半分になると、暗号通貨にとって大きな乱高下を伴うことが多いため、ビットコインの投資家は、このイベントに注意する必要があります。

 過去のデータを見ると、各半減期の1ヶ月前と1ヶ月後にビットコインの取引量がすぐに急増したことが示されています。その理由は簡単です。ビットコインの半減が行われると、利用可能なビットコインの供給量が少なくなるため、まだ採掘されていないビットコインの価値が高まります。そして、その変動によって利益を得るチャンスが生まれるのです。

 ビットコインの半減期の歴史を振り返ってみましょう。最初の半減は2012年11月28日、1ビットコインの価格はわずか12ドルでしたが、その1年後、ビットコインは約1,000ドルにまで高騰しました。2016年7月9日には2回目の半減が行われました。それまでビットコインは1コイン670ドルまで下落していましたが、2017年7月には2,550ドルまで急上昇しました。その年の12月には、ビットコインはピーク時に約19,700ドルという当時の史上最高値を記録しました。

 最近の半減については、2020年5月、ビットコインは8,787ドルだったのが、それから数ヶ月の間に価格は爆発的に上昇しました。この記事を書いている2021年9月時点ではだいたい40,000ドル~50,000ドルの間を行ったり来たりという感じですね。ですから短期的には当然上下はあるものの、長期トレンドとして見ると半減期は価格を上げる方向に作用していると言えます。

注: このチャートは対数スケールであり、単純価格のチャートとは異なります。
   単純価格チャートにしてしまうと初期の価格が潰れてほぼ見えなくなってしまう為に対数スケールを用いて示しています。
引用: Blockchain.com

 もちろん、ビットコインの価格上昇には他の要因もあります。仮想通貨やビットコイン自体に関する報道が増えたこと、デジタル資産の匿名性に魅力を感じたこと、現実世界での通貨の使用例が少しずつですが着実に増えていることなどです。とはいえ、歴史に価値を置くならば、過去数年間のビットコインの半減期は、暗号通貨の価格にとって長期的に強気の要因になってきたと言えます。

 半減期というのは非常によく考えられた仕組みだと思いませんか?マイナーのマイニング報酬は半減されるわけですから、単純に考えるとマイナーにとっては儲からなくなるわけです。マイニングをしようとする人が減りそうですよね(短期的には効率の悪いマイナーは半減期のタイミングで淘汰されるかもしれません)。でも同時に、産み出されるビットコインが少なくなる=供給量が少なくなることで価格にはプラスの影響を与えるのです。マイニングのブロック報酬が半分になっても、その相場が倍になればトントンなわけです。つまり半減期はマイナスの要素とプラスの要素を同時に織り込んでいることでマイナーに安定的な魅力を供給する仕組みを提供しているのです。そしてそれは同時に、投資家にとってはデフレ性(通貨価値が上昇する)を提供することで購入と長期保有を促す仕組みを提供しているのです。この仕組みを考えたサトシ・ナカモトはマジで天才だと思います!!!(注:サトシ・ナカモトの正体は明かさていません。日本人っぽい名前ですが、日本人かどうかもわかりません。正体不明というのも仮想通貨のミステリアスな魅力を高めている気がして、僕は好きです。)

今後の半減期の予定はいつか?

 では気になるのは次の “半減 “はいつか?ということですね。次は2024年頃と想定されています。厳密にはマイニングの量(ハッシュレートという採掘速度の指標があります)によって決まるので、正確な日付はわかりませんがハッシュレートにもディフィカルティ(難易度)という自動調整機能があるので、大きくずれることはないと思います。

 半減が進むにつれ、ビットコインの供給量は2100万BTCがすべて採掘されるまで減少し続けます。ビットコインの最後の端数が採掘されるのは2140年(!)と予測されています。

 およそ10分ごとに新しいビットコインが採掘されていることを考えると、2024年に起こると予想される次の半減期では、マイナーの報酬は3.125BTCに下がります。ビットコインのマイナーも投資家も、今から準備を始めた方がよさそうです。

公表データを元にCuk作成

まとめ:半減期で今後も価格は上がると予想

 半減期というのはビットコインが価格とマイニングのエコシステムを維持するための非常に優れた仕組みであることを学びました。私がビットコイン投資に強気でいられるのはこの半減期だけが理由ではないのですが、最初からビットコインに半減期という仕組みがプログラムされていることに私は改めて驚愕します。頭の良い人が世の中にはいるものですね~。

 上記の表でもわかる通り、この先の半減期でも新規発行のビットコイン量が減ることがわかりますので、ますます市場におけるビットコインの価値は高まると思います。私は個人的にはビットコインの価格は将来的にはBTC=1億円(100万ドル)に達すると思っているのですが(それについてはまた別の記事で意見を述べたいと思います)、その理由の一つである半減期の仕組みがすごい!というのが今日の学びでした。サトシ・ナカモトの意図はおそらくビットコインの”価格の上昇”よりも”エコシステムの安定”を目指した仕組みだと思いますが、そのメカニズムが(少なくとも現状は)価格上昇を促す面に働いています。2024年の半減期の後を楽しみに、私はこれからもコツコツ買い増しを続けていく予定です!きっと2025年あたりには「あー、ビットコインが500万円なんて、そんな安い時代があったんだね」と言えるようになっていると信じて。

Cuk

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