ビットコインが最高値を更新して市場はお祝いムード、仮想通貨市場全体にこれから好影響が拡がっていくのかと期待をしている人が多いと思います。でも実は60,000ドル台でずっと取引されているビットコインが昨日8,200ドルになっていた(一時的に、ですが)という話があります。その理由について学んだことが今日の話です。
昨日ビットコインが8,200ドルになっていたってホント?
ビットコインが昨日の一時だけ8,200ドルになっていたというのはホントの話です。下記画像が証拠です。ただし、これはバイナンスUSに限った話です。ビットコインは最高値66,930ドルまで上がっていたばかりです。この下げの直前には65,000ドルレベルで動いていたようですが、ここから一気に87%も下落して、8,200ドルに瞬間的に達しています。
ツイッターでもこの一瞬の急落のニュースがたくさん流れていたので、反応した人も多かったですね。ぼくも一瞬慌ててアプリを見ましたが、すぐにバイナンスUSの話とわかって落ち着きを取り戻しました。
他の交換所で同様の動きは全く起きていないとブルームバーグも報じていますので、バイナンスUSだけの問題だったようです。急落はわずかな時間で、バイナンスではほぼ間を置かずに元の価格水準に戻っています。
バイナンスUSのウェブサイトによると、急落が発生したのはニューヨーク時間午前7時34分です。そのわずかな時間に592.8ビットコインが取引されています。現在の時価で4000万ドル(約45億5800万円)弱に相当します。この瞬間に買えた人、なんてラッキーなんでしょう!
なぜフラッシュクラッシュが起きたのか?
株でもコモディティでも同じですが、このように相場が瞬間的に急落することを「フラッシュクラッシュ」と言います。一般的には高速取引やアルゴリズム取引などで、短い時間でものすごく大量の注文が入るようになったことが原因で起こるのではないかとされています。
よく聞く説明では、このような異常な現象トレーダーが意図した取引の詳細を間違え、価格や注文規模を誤入力するときに生じると言われています。一例を挙げれば、交換所で控えている注文を上回る、とてつもなく大規模な取引が発注されれば、価格は急速かつ大幅に下落することになります。
さて、なぜこのフラッシュクラッシュが起きたのか?が気になります。この点について、「トレーディングアルゴリズムのバグが急落を引き起こしたようだとの情報があった」と説明されています。
これまでにもあったフラッシュクラッシュ
フラッシュクラッシュはこれまでにも何度か起きています。最も有名なのは2010年5月6日のフラッシュクラッシュでしょう。ニューヨークダウ(NYDJ)が瞬間的に10%も下落して株式市場がパニックに陥った事件です。
フラッシュクラッシュという名前がついたきっかけになったのは2010年のこの事件です。大規模なファンドが仕掛けたならまだわかりますよね。しかし、この件はロンドン郊外に住む一個人がコンピューター取引でフラッシュクラッシュを引き起こしたということで、大変話題になりました。この事件は下記の通り本も出版されています。
仮想通貨の世界でフラッシュクラッシュと言えば、2017年6月22日にイーサリアムのフラッシュクラッシュがありました。GDAX取引所(今のコインベース)において、イーサリアムの価格が300ドル以上から数分で0.10ドルという低価格にまで下落しました。
当初は市場操作やアカウントの乗っ取りが疑われましたが、その後のGDAXによる調査では不正行為の兆候はないとされています。この暴落は、数百万ドル規模の売り注文によって価格が317.81ドルから224.48ドルまで下落したことが引き金となり、続いて800件のストップロスや証拠金の清算注文が殺到して市場が暴落したものです。
そうなんですよね。まずはそもそも、単純に売り注文が増えるだけで「売りが売りを呼ぶ」ような世界に今はなっています。そういうアルゴリズムが組まれているからですね。逆に上がる時も「買いが買いを呼ぶ」ことになり、上がりやすくなります。
ただ、下げが大きいとその売り注文のボリュームだけでは済まなくなります。信用取引をやったことがある人ならわかると思いますが、ストップロスやロスカットが入りますので、自動的に売りボリュームが積みあがっていってしまうのです。便利になっている一方で、恐ろしい世界ですね。
まとめ:昨日ビットコインが8,200ドルになった理由
というわけで、今日は昨日ビットコインが8,200ドルになった理由について学んでみました。フラッシュクラッシュ、恐ろしいですね~。コンピューターで自動化することで振れ幅が一気に大きくなってしまったのが今の金融市場ですね。人間のトレーダー同志が相対で取引を成立させていた昔の人からはこんな事態は想像できなかったでしょう…。
でも余裕資金のある人なら、あり得ないような安値で買い指値注文をダメ元で入れておいたら約定する可能性があるってことにもなるんですよね…。事実、8,200ドルで昨日ビットコインの取引が592.8ビットコイン成立しているわけですから。まあ、そんな非現実的なチャンスを待つ資金があるなら運用した方が期待値は高いと思うので僕はやりませんがw
フラッシュクラッシュは特別だとしても、突然価格が下がることはあります。実際に、最高値からビットコインは10%ほど下がりましたね。ぼくはそのあたりで買い指値注文を入れていたので、うまい具合にちょうどチャートの底くらいで買い増しができました!
先日のぼくの記事「【祝】ビットコイン、イーサリアム揃って最高値を更新!」でも書きましたが、ETFローンチ後の事実売りはほぼなかったと思われます。ただ、どうやら最高値更新に対する事実売りがあったという風にとらえればいいのでしょうか。今は達成感なのか調整に入っていますね。でも今後はまた強気で上がっていくだろうと思っていますが。長期投資は買い増しガチホです。それではまた~
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