仮想通貨で億ってFIREするぜ!なんて思っている人もいるのではないでしょうか。アメリカの調査会社からおもしろいデータが公表されていたので紹介します。仮想通貨がアメリカ人に新しい富と仕事からの解放をもたらしている、という分析です。
仮想通貨でFIREした人が4%、知り合いにFIREした人がいる割合が7%
このデータはアメリカのCivic Scienceという調査会社が公表していたデータです。ぼくは仮にリッチになっても何か事業をやっていたいと思っていますが、FIREを夢見る人にとっておもしろい記事内容なので紹介します。
この調査は6,741人のアメリカ人に2021年の10月20日~27日の間にかけてヒアリングしたデータということなので、新しいデータです。サンプル数も6,741ということなので、少なすぎて信頼性がないというわけでもないかと思います。
最初に紹介するのは「あなたは仮想通貨への投資によって昨年のどこかで仕事を辞めましたか?もしくはあなたの知り合いで辞めた人を知っていますか?」という質問です。これに対して、4%の人が仕事を辞めた、7%の人は知り合いに辞めた人がいる、と回答しています。
単純に合計して11%と考えるべきではないですが、5%以上は仮想通貨で仕事を辞められるほどの収入を得たとみても問題はないかと思います。つまり、20人に1人くらいの割合で、仮想通貨の収入で仕事を辞められた人がいるということです。
仮想通貨でFIREする人は年収500万円以下が64%
普通だったら年収の高い人ほどそもそも投資する原資があるので、年収の高い人ほど恩恵を得ているように思いますよね。でも今回の調査データは全く逆の結果を表しています。
先ほどの質問結果を、その人の収入レンジ別に分けてみると面白い調査結果が出てきます。なんと、自分自身が辞めたと回答した人の中で見ると、その27%が年収25,000ドル以下(日本の調査だと「300万円以下」と表現されることが多い層)、そして37%が年収25,001ドル~50,000ドル (日本の調査だと「500万円以下」と表現されることが多い層) ということだったのです。
合計すると64%が年収500万円以下の層に該当するということです。びっくりしませんか!?(正確な為替レート換算ではなく一般的な所得レベル分けとして書いていますので、ご了承ください。)
なぜ年収の低い層にFIREする率が高いのか
では、年収の高い人が仮想通貨に投資していなくて、年収の低い人ばかりが仮想通貨に投資ているのか?というと、そうではなさそうです。Civic Science社の分析によると、富裕層の仮想通貨への投資は、収入源というよりも資産分散のポートフォリオの一つとして利用していると考えられると言っています。
下記のデータもその一つの証拠になります。仮想通貨に投資している人に対して、「株に投資していますか?」と聞いたところ、株でも積極的に、もしくは時々投資をしているという人が多い結果になりました。
株式に投資している人の多くが仮想通貨にも投資をしていることがわかります。ただし、資産の多い人ほどリスク分散でポートフォリオを組みますので、仮想通貨だけに多額の資金を入れないということがFIREの率などとは関係しないという理由となります。この点はぼくも納得できます。
もう一つ別のおもしろいデータを見てみましょう。年収の話をするときに必ず出てくるのが年齢の話です。一般的には年齢が上がれば所得が上がることが多いですからね。
年齢別に「あなたが仮想通貨に投資する理由は何ですか?」と聞いた結果が下記の表です。18歳~24歳の36%、25歳~34歳の34%とそれぞれ最も多い%を取っているのが「長期投資」という理由です!
そして、驚くべきことがもう一つ。55歳以上の人が仮想通貨に投資する理由は「長期投資」がわずか15%、「短期投資」と答えた人がなんと28%と最多です!
年齢が高い人ほど仮想通貨のことを信頼していないということなんでしょうか…?伝統的な投資の世界では若い人ほどリスクを取って、年長者ほど長期投資する人が多いのが一般的だと思いますが。
ぼくとしては若い人が多く「長期投資」として仮想通貨を買っていることは意外な結果に思いましたが、若者ほど仮想通貨=ブロックチェーン、インターネットの未来の将来性が高いことを理解して長期投資をしているということなのかもしれません。
まとめ
アメリカで仮想通貨でFIREする人は年収500万円以下の層に多いというおもしろい調査データを紹介しました。日本での同じ調査をみてみたいですね~。
短期投資でFIREするのは怖いですが、長期投資で十分な資産を築けてFIREするのであれば良いかもしれませんね。
日本と違ってアメリカだとロビンフッドなどのアプリで仮想通貨も買いやすく、買える銘柄の種類も多いです。それは日本人にとってはうらやましい環境ですよね!(買える銘柄の種類は日本の規制が厳しいという側面が…笑)
ぼくは仮想通貨でFIREしたいというよりは経済的に余裕を持てるようになって、その上で自分の事業をやっていきたいと思っています。とはいえ、アメリカで一定数の人が仮想通貨でFIREしている事実があり、その大勢が年収500万円以下というのはおもしろいデータだなと思ったので紹介しました!
人生は毎日が学びですからね。今日も何かを学んでいきましょう。それではまた~
参照元記事:
Crypto is Creating Newfound Wealth – and Job Freedom – for Many Americans
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