まだ銀行口座って窓口に行かないといけないの?

学び

 もう二度と銀行の窓口に行くことはないと思っていました。しかし、こどもの幼稚園のお金を支払う為に口座開設しなければならず、行ってきました。今日はそこで学んだことをまとめました。

ポイント

 ・口座振替が必要で、かつ銀行が指定されている場合、ネットバンクでは対応できない可能性がある(支払先がどの銀行を指定するか、その銀行がネットバンク対応可能か、によって決まる)

 ・普通に口座を開くだけならネットで完結できる銀行が多い

なぜ銀行の窓口に行かないといけなかった?

 いやー、いまどき銀行の窓口に行くなんてローンを借りるときくらいかなと思っていました。住宅ローンも借りたぼくは、これでもう銀行の窓口に来ることはないかな~なんて思っていました。

 しかし、銀行の窓口に来る日はすぐにやってきました。しかも、口座開設で、です。いまどき口座開設ってネットで、しかもスマホでできるんじゃないの!?と思いますよね。

 そこで妻に聞いたら、「幼稚園からの紙にネット口座では口座振替できないから、かならず窓口で口座を開設してきてください、って書いてある!」と言うのです。

 うちのこどもが通う幼稚園は武蔵野銀行しか使えないようになっているとのこと。うーん、なんでもネットで済ませたいぼくとしては納得がいかない…。

 他の銀行ではダメなのか?振込ではダメなのか?クレジットカード払いとかは?

 むかし幼稚園で働いていたことのある妻に聞いてみると、幼稚園というのは儲かっていないところが多く、いろいろな支払い方法に対応するというのはそもそも無理があるということ。(幼稚園の先生の給料がぜんぜん上がらないままブラックなのも、幼稚園が儲かっていないからだと。)

■銀行振り込みはどうか?

 振込には手数料がかかります。そのため、手数料を払いたくない親からクレームが来るとのこと…。まあ、これはよく聞く話ですが。ネットバンクを使っていない人だと手数料も高いですからね。

■対応する銀行の数を増やすのはどうか?

 口座振替だけだとしても、色々な銀行に対応してくれればずっと使いやすくなるはずです。そして、これはできないはずはありません。

しかし、幼稚園くらいの規模では口座振替サービスに対して十分な数がなくて、幼稚園としては1つの銀行に全員束ねてもコストや事務的に割に合わないみたいです。ましてそれを2つ、3つの銀行にするというのは無理だと。

 最初からネットバンクだけにしたらコスト下げれるよね…とか思うのですが、それだとネットバンクに馴染みのない人からクレームが出るので難しくなってしまいます。

 スマホ持ってない、持っていても使い方がわからないという人も少数ですが、いますからね。いやー、万人に届けるサービスというのは楽じゃないですね。

■クレジットカード払いはどうか?

クレジットカード払いは幼稚園の収益を圧迫するのでむずかしいということです。クレジットカード払いだとお金を払う側(我々)には手数料はかかりませんが、お金を受ける側の幼稚園は手数料を支払わないといけません。

一般的にクレジットカード払いを受け付けているお店側が支払う手数料はどのくらいか?業種によって違いがあって、1%~5%くらいです。コンビニなら1%、居酒屋・バーなどは5%くらいが相場です。QRコード払いでも2~3%くらいが相場です。

出典: ナビナビ

 このような手数料を考えると、クレジットカード払いはハードルが高いのでしょう。また、カードを持っていない人もいるでしょうから、銀行口座からの振り替えは用意しておかないといけないという消去法になってしまうんですね。

 ちなみに、現金で毎月集めている幼稚園もまだまだあります。現金をどうしても必要な場面でしか使わないぼくとしては現金を持って行くなんてカンベンして~と思ってしまいます。

実際に窓口での手続きはどうだった?

 武蔵野銀行さんをかばうわけではありませんが、お店の窓口での手続きはとてもスムースでした。思ったよりもメンドクサイ手続きではありませんでした。

 ぼくは、どうせ手書きでたくさん書類を書くんだろうな…と予想していました。しかし、実際に店舗に行くと手書きは一切ありませんでした

 お店に入ると、まず自動受付機で順番待ちのカードを取ります。(この時点でお店のスタッフさんが話しかけてくれて、何か書類を書く必要があるかと聞くと、書く必要はないので、順番待ちカードを取って待ってくれとのことでした。)

 そして1分ほどで呼ばれ、席に座って手続きを始めました。今は全てタブレットのような端末でやっているんですね。さすがに紙を見て手入力はないということで、少し安心しました。(役所とかはいまだに手入力やってますもんね!)

 9割の項目は担当スタッフさんが聞いてくる質問に答えているだけで、入力は担当スタッフさんがやってくれました。ぼくがやったことといえば、途中の確認画面で本人サインを端末上でしたこと、印鑑を押したこと、の2つくらいです

 そして全ての入力、サイン、押印が確認できてから待つこと5分くらいでしょうか、すぐに通帳ができ上りました。これで口座を作ることができました。

 しかし、キャッシュカードの発行は1週間ほどかかるということで、やはりそこだけは早くすることはできないようです。まあ、銀行もカードは自分たちで作っているわけではないので仕方ないと思いますが。

 というわけで、武蔵野銀行の窓口での対応はさほどメンドクサイこともなく、時間もかからずにすみました。すごくメンドクサイ手続きを想像していたぼくとしては予想よりも良かったです。

 しかし、理想を言えば、端末上でしたサインとハンコを押すこと、この二つがオンライン化できればわざわざ店にいかなくて済むってことですよね!?なんとかしてくれませんか、銀行のみなさん!

 とくに日本のハンコ文化というのは厄介です。お役所の仕事がいまだに紙中心になっているのはこのハンコ文化が大きな理由の一つです。市役所で働く人たちだって紙だらけの中で仕事したくないと思っている人もいるみたいですが、ハンコに代わる手段を今の日本では確立できていないのです。

 日本人は良くも悪くもお上が決めたことは守るカルチャーがあります。なので、役所がハンコ文化をやめたらみんな一気に変わると思うんですけどね。なかなかコンサバな役所では難しいんでしょうか。

■補足:

 武蔵野銀行さんもネット専用口座を持っていて、そっちなら窓口に行く必要はないということを補足しておきます。ぼくの場合はあくまで口座振替がネット専用口座ではできないという理由で窓口に行く必要がありました。

まとめ

 ネットが当たり前の現代にあっても、わざわざ銀行の窓口に行って口座を開くという経験を今日はしてきました。でも、きっとこれがまだ世の中の「普通」なんでしょうね。

 ぼくがブログやSNSで繋がっている人たちというのはギークで、進んだ考え方の人たちなんだなと改めて感じる機会になりました。

 仮想通貨支払いのできる幼稚園とか出てこないですかね。「仮想通貨支払いOKです、ウォレットはこちらです。支払いはBTC 、ETH、BNB、USDTで受け付けます」なんて言われたら、ちょっと感動しちゃいます笑

 銀行の窓口での口座開設も昔に比べたらメンドクサイ手続きは減りました。それでも、ほんのわずかな作業のために店に足を運ぶ必要があるということがわかりました。

 また、幼稚園のような小さな規模の法人だと、受け付ける支払い手段をたくさん用意することも割に合わなくてむずかしいということもわかりました。

 自分のまわりの世界と、世の中の「普通」の世界とにギャップがあることを改めて認識した日でした。人生は毎日が学びです。日常で出会う場面からも学べることがありました。それではまた~

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