2021年の5大ニュース(Cukの独断と偏見)

2021年5大ニュース 仮想通貨
2021年5大ニュース

 2021年も残すところあと少しですね。今年もいろいろなことがありました。ぼくとしては「事業x投資」で脱サラを心に決め、このブログを始めたことが2021年の大きな出来事でした。

 2021年で世の中はどう動いたのか、どう変わっていこうとしているのか、ぼくが日ごろ発信している領域を中心に2021年の5大ニュースを選んでみました。あとで振り返った時に2021年にはこんなことがあったんだな、と記憶を呼び起こしてくれる記事になると思います。

 年末ということでヒマつぶしにでもぼくの記事を読んでもらえれば幸いです。それでは行ってみましょう!

2021年の5大ニュース

 Cukが選ぶ2021年の5大ニュースは以下の通りです。

1位: エルサルバドルがビットコインを法定通貨に

2位: BeepleのNFTが75億円で落札

3位: アクシー・インフィニティがP2Eを現実のものに

4位: イーサリアムキラー争いが激化

5位: シバイヌコインが約50万倍、ミームコイン活況

 メタバースをここに入れようかどうか、かなり迷いました。ただ、メタバースはここ数か月の印象が強くまだ大波が来る前の段階かなと思い、泣く泣くランキングから外しました。2022年には間違いなくメタバースのニュースがランク入りすると思いますが、今年は上記のランキングとなりました! 

それでは一つずつ、選んだ理由を説明していきましょう。

1位: エルサルバドルがビットコインを法定通貨に

 1位はエルサルバドルがビットコインを法定通貨にしたことです。これは革命的なことです。ビットコインは分散管理されたお金、民主化されたお金ですが、エルサルバドルの法定通貨化でグッと注目度が上がったように思います。

 「法定通貨」になったということがどれだけすごいことか!その国で「ビットコインで支払いたい」という人がいたら、受け取る側はそれを拒否できなくなるということです。BtoBのビジネスでも、個人のお客さんを相手にしたコンビニやクリーニング屋さん、ガソリンスタンドでも、です。(これを専門用語で「強制通用力」といいます。)

(補足:報道によると現時点では強制力までは持たせていません。ただ、時間の問題でしょう。一定の期間を与えて国民にビットコインへの慣れ、ウォレットの使い方のマスター等ができた段階で強制通用力が発行されるものと思われます。)

 この記事にたどり着いてくれた人ならビットコインは当たり前に思うかもしれません。しかし、世の中ではまだ仮想通貨なんてアヤシイものと思われていて、「仮想通貨なんて詐欺だ!」「ビットコインなんて価値がない!」そういう評価をしている人がまだまだ多いです。残念ですが、それが現実です。

 ぼくらクリプト民にとっては仮想通貨は決してアヤシイものでも何でもなく、むしろインターネットの未来そのものであり、これから先の世の中で誰もが使う当たり前のものになることをわかっているでしょう。しかし、世間の大部分はそうではないんですね。

 それだけに、ぼくは一つの国が法定通貨にしてくれたということは大きな驚きとともに、とても興奮したことを覚えています。エルサルバドルは確かに小さな国です。人口は650万人、GDPランキングでは世界103位で日本のGDPの205分の1という規模です。

 それでも一つの国が法定通貨として認めたという事実、これはとっても大きいです。のちのち金融の歴史を語る時に、2021年9月7日という日は世界ではじめてビットコイン(仮想通貨)が法定通貨に認められた日として記録されることになると思います。

 その全世界に与える影響の大きさから、エルサルバドルがビットコインを法定通貨化したことを1位に選びました。

2位: BeepleのNFTが75億円で落札

 2位はBeepleのNFT、「The First 5,000 days」という作品が75億円で落札されたニュースです。

 2021年は何の年だったのか?とふと考えてみると、「2021年はNFTの年だった」というのが一番しっくりくるかもしれません。

 ぼくもブログで「NFTとは? 何がすごい?どんな魅力がある?」、「関口メンディーもNFT購入!?盛り上がりがすごい」、「【NFT】Crypto Beautifulを手に入れた話」など、NFTに関する記事を幾つか書きました。

 ぼく自身もNFTを購入しツイッターのアイコンにもしています。ぼくはおにぎりまんさんというアーティストのNFTをアイコンにしているのですが、「おにぎりまんのNFTを購入した話」という記事にまとめています。この記事はぼくのブログの中でもトップのアクセス数を記録する記事になりました。それだけNFTやおにぎりまんさんの注目度が高いということですね。 

 そんなNFTのパワーを世界に知らしめたのがBeepleのNFTです。このニュースには2つのポイントがあり、一つは75億円という落札金額がインパクト抜群だったということ、もう一つはそのオークションが歴史と格式を持つ世界的なオークションハウスであるクリスティーズで行われたということです。

Beeple “The First 5,000 Days”

 ぼくも正直、この時までNFTというものをあまり真剣に調べていませんでした。でもこのニュースは一般的なテレビメディアでも大きく報道されていたので、すぐにNFTをググったことを覚えています。

 というわけで、2位にはBeepleのNFTが75億円で落札されたニュースを選びました。

3位: アクシー・インフィニティがP2Eを現実のものに

 3位にはアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)がゲームで稼げるP2E(Play to Earn)の世界を現実のものにしたというニュースです。

 アクシー・インフィニティは対戦型のゲームです。キャラクターを3体集めて対戦し、バトルをするというのが基本になります。プレーするだけでもコインが稼げて、対戦に勝てば更に稼げて、ゲーム中に獲得できるアイテムもNFTになっているのでアイテムを売買しても稼げる、というものです。

 アクシー・インフィニティのゲーム内で稼げるコインは取引所でビットコインやイーサリアムなどの主要仮想通貨と交換することができます。そのため、もちろんそれを日本円に換金することも可能です。

 稼げる額は今は少し下がったみたいですが、当初は10万円/月以上稼げたので日本人でも一生懸命やっている人がいました。

 今までゲームは「遊ぶだけのもの」でしたよね。それが「お金を稼げるもの」に変わったのです。ゲームで稼ぐなんて夢のような話じゃないですか?(ぼくはゲームはほとんどしないのですが…ゲーマーの人にとっては最高の時代がすぐそこまで来ていると思います。)

 アクシー・インフィニティによって「ブロックチェーンゲーム」、「NFTゲーム」、「Gamifi」という言葉が盛んに使われるようになりました。ゲームのあり方が変わろうとしていますし、ゲームを職業にする人が今後増えるだろうなと思わされるニュースでした。

 ちなみにアクシー・インフィニティは自分でプレーすることもできますが、スカラーシップという制度があり、スカラーを雇ってプレーさせることもできます。そのスカラーが稼いだ分の例えば40%はスカラーに報酬として渡し、60%は雇い主が手に入れるという制度です。

 フィリピンではアクシー・インフィニティで実際に生計を立てている人が多くいます。コロナで失業した人がアクシー・インフィニティに救われたという美談も。スカラーシップ制度をゲームの運営側が用意しているというのが面白いところですね。

 というわけでゲームのありかたを変えたアクシー・インフィニティを3位に選びました。

4位: イーサリアムキラー争いが激化

 仮想通貨の世界でユーティリティ性を持つプラットフォームチェーンといえば、圧倒的にイーサリアムです。業界では「ビットコインは貯めるもの、イーサリアムは使うもの」なんて言われ方もします。

 そのため、多くのプロジェクトがイーサリアムチェーンの上で、もしくはその仕組みを利用して、プログラムを構築しています。まさにブロックチェーンの王様です。

 そんなイーサリアムに対して、2021年は対抗馬がたくさん出てきました。「イーサリアムキラー」という言葉がよく聞かれましたし、この争いは2022年も続いていくと思います。

 イーサリアムキラーの代表格はソラナ(Solana)、アバランチ(Avalanche)、カルダノ(Cardano)、BSC(Binance Smart Chain)などです。

 それぞれの動きを簡単にまとめると、2021年後半にグッと位置を上げてきたのはソラナとアバランチという印象です。カルダノは当初すごく期待されていましたが、アップデートのスピードが世間が期待したよりも少し遅かったためか、後半で失速してしまった感があります。BSCはずっと安定して一定の地位を保っています。

 そもそもなぜイーサリアムキラーが出てくるかというと、イーサリアムは技術的には間違いなく優れたブロックチェーンでありながら、スケーラビリティの問題を抱えているからです。

  イーサリアムの開発者であるビタリック・ブテリン氏(Vitalik Buterin)が提唱した「ブロックチェーンのトリレンマ」という概念があり、ブロックチェーンの成長が簡単ではない理由が説明されています。

 ブロックチェーンの成長にはスケーラビリティ、セキュリティ、分散化の3要素が欠かせず、しかもこの3つを同時に成立させることが極めてむずかしいということです。(2つの要素が同時に成立しないことを「ジレンマ」といいますが、ここでは要素が3つなので「トリレンマ」といいます。)

 果たして2022年にはイーサリアムを超えるチェーンが出てくるのか!?イーサリアムも大型アップデート、イーサリアム2.0を用意しています。イーサリアム自身の進化と対抗馬の戦いが2022年も面白そうです。

5位: シバイヌコインが約50万倍、ミームコイン活況

 5位に選んだのはシバイヌコインが50万倍に達し、ミームコインが活況だったというニュースです。

 50万倍ってすごいですよね。1万円買っていたとしても50億円ですからね。買っていた人がいたら、本当におめでとうございます。宝くじどころの話じゃないですね。

 50万倍という値上がりはニューがすスとしてインパクトがあるのですが、ここで注目すべきは「ミームコイン」とか「ミーム文化」についてです。

Shiba Inu, a cryptocurrency specially designed to defeat Dogecoin! › Geeky  News

 ミーム(meme)とは「文化の中で人から人へと拡がっていくアイデア・行動・スタイル・慣習」と説明されています。これだけだとちょっとわかりにくいですが、ぼくなりの解釈としては「オモシロいことをして世の中を変えようというパンクな思想」であって、「既得権益をぶっ壊そう!」とか「中央集権体制や金持ち優遇の仕組みなんてクソくらえ!」みたいな考えも要素としてあるように思います。

 イーロン・マスクが支持することで150倍以上に値上がりしたドージコイン(Doge)がミームコインの元祖で、それに続いたのがシバイヌコイン(SHIB)でした。ドージコインも開発者自身がジョークで作ったジョークコインだと言っているくらいですから、本当に機能はないんですね。

 シバイヌはその点、捨て犬保護団体に寄付することを公言していて、シバスワップという取引所やゲームまで開発されているので、機能を持たせていると言えるかもしれません。ただ、それでもミームコインはミームコインで、機能性が優れているからという理由で値上がりしたわけではありません

 「ミーム」といえば株式市場で1月にゲームストップ株が異常な上昇を続けて、ヘッジファンド勢が大損をこいたという話がニュースになりました。あの件はネット掲示板Redditのコミュニティでゲームストップ株を買おうと個人投資家に呼びかけた運動がもたらした結果でした。個人投資家が束になれば大手ファンドにも勝てるんだということを驚きを持って見たのをよく覚えています。

 投資の世界でアマチュアがいくら束になってもプロに勝つことはないとぼくは思っていました。しかし、今では情報にアクセスしやすくなったこともあり、アマチュアがプロに対抗できる世の中になりました。

 そういう意味で、ミーム文化はただのミームとバカにしてはいけないなと2021年にぼくは思いました。(だからといってシバイヌやドージに投資したいとはあまり思っていませんが…)

まとめ

 というわけで、2021年の5大ニュースをまとめてみました。2021年は個人的にはブラックな仕事環境もあり大変な時期でしたが、オモシロいことがたくさんあって、あとで振り返った時には記憶に残りそうな1年だと思います。

 2022年まであと少し。2022年にはどんな楽しいことが待っているのか!?ワクワクしながら新しい年を迎えたいと思います。2022年もいろんなことを学んでいきたいです!それではまた~

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